第2回 日本緩和医療薬学会参加記

昨年、処方箋調剤薬局、病院の薬剤師、大学の薬剤師たちが、がんの痛み治療経験豊かな医師、看護師にも協力を受け、がんの痛み治療の普及を目指した学会が設立された。
10月18日から19日に、第2回目の年会が横浜にて「緩和医療の知識・技能・態度をみがく」というお題の元、日本全国より2200名の薬剤師、医師、看護師が集まった。
当薬局から渡邊、脇田が参加し在宅緩和医療で受け入れやすい痛み記録の一症例についてポスター発表した。 緩和医療について「あなたの大切な人ががんの痛みでくるしんでいたら薬剤師として何がしてあげられますか」について学び、参加者と話しあいを通して新たなる今後の目標を持つ事ができた。
学会参加のなかで印象に残った話を報告します。
東北で、在宅医療チームの一員として調剤薬局をされている薬剤師さんが、「在宅医療で薬剤師は、何をやれるの!」という話をされました。
1、処方箋による薬を調剤してお届けする。 
2、オブラート、トロミ、ガーゼ、テープをお届けする。 
3、服薬状況をみさせていただき、症状の観察をさせていただく。 
4、服薬状況にあった剤形を提案させていただく。 
5、有害事象の観察して、在宅チームへの紹介をする。
調剤薬局で、お薬を渡させていただくよりも、お家でお薬をお渡しすることは、薬のお困りごとへの改善に役立つ事を実体験より話された。そして、薬剤師の居宅療養管理制度を日本中の薬剤師が実践し在宅医療に参加しようと呼びかけられた。
当薬局も10年前より 薬剤師による在宅医療に参加してきた。今年度は、がんの痛みでお困りの方で、医師、看護師、ケアマネージャーと一緒に、お家で看取られ良好な感想をいただけた症例をポスター発表した。

学会・活動報告

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